“ワールド・シェリー・デー”から“インターナショナル・シェリー・ウィーク”へ

インターナショナル・シェリー・ウィーク主催メンバー (www.diariodejerez.es)
インターナショナル・シェリー・ウィーク主催メンバー (www.diariodejerez.es)
今年5月様々な国のシェリーワイン愛好家たちが集まって発足した非営利団体のワールド・シェリー・デーの主催者たちが、新たにインターナショナル・シェリー・ウィークの名前でウェブサイトを立ち上げ(www.isherryweek.com)、来年6月のはじめに第1回となるイベントの成功に向け動き始めました。
 
このイベントの新しいサイトは、11月29日金曜日の深夜にアップされ、オープンから24時間で500人の訪問者があり、1日月曜日の朝にはすでに700人に達していました。サイトにはまだ下書きレベルなものの、6月2日から8日という開催日と内容についての予告情報が複数の言語で紹介されています。
 
 
イベントには、シェリー愛好家やプロフェッショナルの協力のもと、シェリーに関するインタビュー、マリアージュ紹介や解説などが行われるとともに、世界五大陸各地で行われるイベント情報の告知もあります。これらは、ソーシャルネットワークでも情報共有され、第2回となるイベントの大きな柱となるでしょう。
 
 
インターナショナル・シェリー・ウィークの中核を担う、ベヘール・デ・ラ・フロンテーラ在住のオーストラリア人のシェリー愛好家のChelsea Anthon チェルシー・アンソン氏は、インターナショナル・シェリー・ウィークの新しい、意欲的な取り組みについて、世界中のシェリー愛好家とプロフェッショナルが一同に、この素晴らしいシェリーワインがこの世にあることを祝せたら嬉しいと語りました。
 
 
さらに、インターナショナル・シェリー・ウィークの新しい挑戦のひとつとして、アンソン氏は、今年1日でおよそ30カ国で300のイベントが行われたのに対し、来年は世界45カ国で600のイベントが開催されるでしょうと強調。


また、インターナショナル・シェリー・ウィークを推進するチームには、シェリー・エドゥケーターとしても知られる、原産地呼称統制委員会公認のメンバーが10名ほど入っており、イギリス、アメリカ、日本、メキシコ、オランダ、ロシアなど世界各国のメンバーで構成されており、近いうちに、中国から1名、デンマークからも1名強力なメンバーが加わる予定となっています。
 
 
 
中国への関心は明白ですが、デンマークについては、第5回コパ・ヘレスの優勝者である、レストランClou クルゥのBertnsen ベルンセン兄弟の功績によるもので、ベルンセン兄弟はその素晴らしいマリアージュで原産地呼称委員会主催の権威あるガストロノミーコンクールの審査員を魅了させたのでした。
 

スペインもまた、ヘレスを筆頭に、第2回となるイベントの重点国のひとつで、第1回のワールド・シェリー・デーでは発案から開催まで時間がなく参加ができなかった、D.O.ヘレスの多くのワイナリーの参加で地元が盛り上がればと期待しています。
 
 
第1回は、イベントの多くが、レストランでのマリアージュメニューやバルでのテイスティング、“シェリーとタパス”などでしたが、ヘレスがヨーロッパワイン都市ネットワークにより、2014年ヨーロッパワイン都市に選ばれ、多くのワイナリーの参加が期待できます。そのため、チェルシー・アンソン氏は、来年の市役所のつくるワインイベントカレンダーに馬祭りやビノブレなどと並んで、インターナショナル・シェリー・ウィークが加えられることの重要性を強調しました。


また、インターナショナル・シェリー・ウィークは、インターナショナル・シェリー・ウィークの広告塔となってもらうべく、名立たるシェフやシェリー愛好家にコンタクトを取っています。チェルシー・アンソン氏は、すでに、スペイン系オーストラリア人シェフで、多数のスペイン料理本を出版しており、シェリーワインをメインとしたアンダルシア料理に関する本を執筆するため近々ヘレスを訪れてシェリーのワイナリー巡りをする予定のFrank Camorra フランク・カモーラ氏とコンタクトを取っています。


また、アンソン氏は、ソムリエやプロを対象にしたフィノとマンサニージャのオンライン・マスタークラスやオンライン・テイスティングを開催する予定で、世界各地での実施に先立ち、オーストラリアのシドニーで試験的にオンラインイベントを近々実施する予定。


すでに、インターナショナル・シェリー・ウィークは動き始めており、アンソン氏は、他のインターナショナル・シェリー・ウィークのメンバー同様、今度のインターナショナル・シェリー・ウィークの成功に、新たな期待に胸を膨らませています。
 
 
[出典 fuente]
www.diariodejerez.es 2013年12月3日掲載記事
※この記事は、www.isherryweek.com の情報提供に基づいて掲載しております。 
 
インターナショナル・シェリー・ウィーク公式ページ