Equipo Navazos エキポ・ナバソス、東京でテイスティングセミナー開催

Equipo Navazos エキポ・ナバソスの創始者 Jesús Barquín ヘスス・バルキン氏
Equipo Navazos エキポ・ナバソスの創始者 Jesús Barquín ヘスス・バルキン氏

2015年3月31日、輸入元の株式会社スコルニ・ワイン主催のもと、Equipo Navazos エキポ・ナバソスの創始者 Jesús Barquín ヘスス・バルキン氏によるテイスティングセミナーが開催されました。Equipo Navazos エキポ・ナバソスは、《La Bota ラ・ボタ》というブランド名のもと、ワールドクラスに匹敵するアンダルシアの伝統的なワインを元詰めで提供するグループ。

Equipo Navazos エキポ・ナバソスの設立は2005年12月。Jesús Barquín ヘスス・バルキン氏らが訪れたサンルーカルにある古びた小さなワイナリーを訪れたとき、20年間出荷されることなく静かに熟成を続けてた Amontillado アモンティリャードの樽に出会ったのがきっかけといいます。


もともとはシェリー愛好家の友人同士でプライベート用にボトリングしたのが始まりだったそうですが、その後、2007年からは少量ながら流通用にも販売をスタート。ナバソスの《La Bota ラ・ボタ》シリーズは、ボトリングの日付の順にナンバリングしています。これは、ヴィンテージがないシェリーをラベルで見分けることができるようにするためとのこと。そのため、ラベルにはボトリング年月も印字されています。『同じ畑、同じタイプ、同じスピリッツでつくったシェリーでも、ボトリングのタイミングによってキャラクターは異なる』とBarquín バルキン氏


テイスティングしたのは全部で7アイテム。ひとつめは、NAVAZOS - NUEPOORT 2011。酒精強化していない、パロミノからつくられた白ワインで、9ヶ月ほどフロールのもとで熟成させたもの。250年ほど前は普通につくられたいたワインで、その後、酒精強化タイプが主流になって廃れていたものを、Equipo Navazos エキポ・ナバソスが復活させた“幻のワイン”。Barquín バルキン氏は、『このワインは、Equipo Navazos エキポ・ナバソスがなければ、存在しなかったワイン』として『とても特別なワイン。まるで自分の子どものような存在』と語りました。

  


その後、LA BOTA DE MANZANILLA (No.42)、LA BOTA DE FINO "Macharnudo Alto" (No.35)、LA BOTA DE FINO que va para AMONTILLADO (No.45)を続けてテイスティング。こここまでが生物学的熟成タイプ。


ぶどう品種は、LA BOTA DE MANZANILLA (No.42) と LA BOTA DE FINO "Macharnudo Alto" (No.35) はパロミノ、そして、D.O.モンティーリャ−モリレスでつくられた LA BOTA DE FINO que va para AMONTILLADO (No.45) はペドロ・ヒメネス。そして、この LA BOTA DE FINO que va para AMONTILLADO (No.45) はペドロ・ヒメネスの糖度の高さから、アルコールの添加はしていないとのこと。


そして、酸化熟成タイプのシェリー、LA BOTA DE PALO CORTADO (No.52)、LA BOTA DE OLOROSO (No.46)、LA BOTA DE PALO CORTADO VIEJÍSIMO (No.47) "Bota NO"が登場。


LA BOTA DE PALO CORTADO (No.52) は、NAVAZOS - NUEPOORT 2011 同様、醸造から Equipo Navazos エキポ・ナバソスが手がけたワイン。サンルーカルにある Miraflores という区画の2010年ヴィンテージのぶどうのみを使用してつくられたワインで、『アジアの料理、和食の中でも脂ののったトロなどとよく合うでしょう』とコメント。
 

LA BOTA DE OLOROSO (No.46) は、ペドロ・ヒメネスからつくられたD.O.モンティーリャ−モリレスのワイン。No.45 同様、ペドロ・ヒメネスの糖度の高さから、アルコール添加なし。とはいえ、21度というアルコール度数の高さは、25年から30年という熟成期間の長さゆえだといいます。『現在はやや甘みのあるタイプもありますが、本来のシェリーワインは、No.46 のように、非常にドライな味わいなのです。私たちの目指すワインは、市場の求めるワインではなく、シェリーのあるべき姿、本来の姿を再現することなのです。何しろ、愛好家仲間の道楽シェリーですから。』とBarquín バルキン氏。
 
 
そして最後のワイン LA BOTA DE PALO CORTADO VIEJÍSIMO (No.47) "Bota NO" は、なんと80年という熟成期間を経たワイン。今は無きワイナリー Gaspar Florido ガスパール・フロリド社の高価かつ稀少ワインの残りの樽を、Pedro Romero ペドロ・ロメロ社が引き取り、それを分けてもらったそうで、375ml入りで1,000本ほどしか生産されていない超稀少ワイン。酸味、アルコール度数がともに高く、非常にドライであるにもかかわらず、非常に香り豊かで、バランスのとれた味わいで、これはまさに驚異のシェリーです。

 

Jesús Barquín ヘスス・バルキン氏による Equipo Navazos エキポ・ナバソスのテイスティングセミナー、いずれも記憶に残る味わいのシェリーでした。
 
 
商品に関するお問合せ先:株式会社スコルニ・ワイン 
 


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