アルバリーニョで有名なD.O. 原産地呼称 リアス・バイシャス

アルバリーニョ (pedro álvarez@icex)
アルバリーニョ (pedro álvarez@icex)
リアス・バイシャスのワインは、大西洋岸のリアス式海岸の沿岸部や谷という、ユニークな土地でつくられています。温暖な気候のためぶどうの栽培に適しており、雨が多く、一年中緑に恵まれた大地で、また、ぶどうが完熟するのに十分な日照もあります。ぶどう畑の土壌は、わずかに酸性の砂状土壌で、ぶどう樹は、エンパラード(emparrado)を呼ばれる、花崗岩で作られたぶどう棚に蔓をのばし、ぶどうを成熟させるのです。
 
 

 

 

D.O.リアス・バイシャスのプロモーションVTR (字幕:Que aproveche)

 

D.O.リアス・バイシャスは、5つのサブゾーンに分かれています:

●Ribeira do Ulla リベイラ・ド・ウリャ:
 ウリャ川に沿って広がる地域で、低めの山間で、平坦なエリア。

●Val do Salnés ヴァル・ド・サルネス:
 カンバドス中心地で、5つのサブゾーンの中で最大の面積を誇る。
 アロサ湾の左岸地域で、海抜0メートルエリア。ガリシアで最も平坦な沿岸地域。

●Soutomaior ソウトマイオール:
 ビーゴ湾に流れるヴェルドゥゴ川の河口付近の山間地域。

●Condado do Tea コンダード・ド・テア:
 ミーニョ川の右岸地域。トゥイからオウレンセ県境までの起伏の多いエリア。

●O Rosal オー・ロサル:
 ミーニョ川の河口の河岸段丘エリア。
D.O.リアス・バイシャスの特徴のひとつが、優れた伝統を最新の技術の融和。全行程を通して厳格な管理のもと、高品質なワインが生み出されています。
これら5つ全てのサブゾーンに多くのワイナリーがあり、いずれも空気圧式圧搾機、発酵温度をコントロールする冷却設備、ステンレスタンクなど、最新の醸造設備を導入しています。これらのワイナリーは、ガリシアの伝統的ぶどう栽培を継承し、先祖代々行ってきた手作業での摘果、収穫を行っています。
D.O.リアス・バイシャスの厳格なコントロールのもと、こうしてつくられるワインは非常に高品質で、ぶどう畑の区画ごと、畑ごとに細かい検査を行い、収穫の都度、搬入されるぶどうをチェックし、つくられるワインの量をチェックしています。


バックラベルの取得に際しては、D.O.リアス・バイシャス原産地呼称統制委員会の検査官は、タンクごとにサンプルを採取します。これらのサンプルを分析、テイスティングします。これらの審査に合格したワインのみが、D.O.リアス・バイシャスを名乗ることができるのです。


D.O.リアス・バイシャスの柱となるぶどう品種はアルバリーニョで、現在登録しているぶどう畑の94%で、アルバリーニョが栽培されています。アルバリーニョは、果実の小さい、球状の、暗い黄金色をした実で、アルコール度数は12〜13度、酸度は7〜9g/リットル。


アルバリーニョの由来については諸説あり、ガリシア原産と言われていますが、根拠はありません。また、クリュニー修道院の修道士たちがこの地でワインづくりをはじめたという説や、11世紀にブルゴーニュのレイモンドから持ち込んだのが始まりという説もあります。


D.O.リアス・バイシャスは、現在、ガリシアのシンボルともいえる原産地で、飲みやすくモダンなワインで、個性的なワインになります。アルバリーニョ主体でつくられるD.O.リアス・バイシャスの白ワインの共通の特徴は、淡黄色(麦わら色)で、花のアロマ、フルーティーで大変繊細な味わいが口の中に広がり、余韻の長いワインであること。


アルバリーニョは国際的に認知されており、コンクールでの受賞ワインも数多く輩出されており、世界各地で飲まれています。


その個性から、魚介類と合わせられることが多く、魚介類は大西洋、地中海の食文化ときってもきれない食材であり、アルタ・コシーナと言われる料理との相性は完璧。もちろん、魚介類だけではなく、どんなお料理にも会わせてもらえるワインです。


また、D.O.リアス・バイシャスでは、アルバリーニョの他、ロウレイラ・ブランコ(別名マルケス)、トレイシャドゥーラ、カイーニョ・ブランコ、トロンテス、ゴデージョなどの白ぶどうが栽培されています。また、黒ぶどう品種としては、カイーニョ・ティント、エスパデイロ、ロウレイラ・ティンタ、ソウソン、メンシア、ペドラル、ブランセリャオが栽培されています。


機会がありましたら、アルバリーニョ以外のリアス・バイシャスもお楽しみくださいませ。
   



[出典 fuente]
D.O.Rías Baixas提供資料

CONSEJO REGULADOR D.O.RIAS BAIXAS
www.doriasbaixas.com



スペインレストラン、バルの広報担当の方、イベント情報がありましたら、ぜひ、ケ アプロヴェーチェまで!